『飛ぶ教室』 エーリヒ・ケストナー

画像 季節柄、クリスマスの本を取り上げてみようと思います。トップバッターは、私にとってはやはりこの本。クリスマスを目前にした寄宿学校を舞台にした群像劇・・とでもいうのでしょうか。何度も映画化された児童文学の不朽の名作です。

 高橋健二の独特の訳に慣れ親しんで育つと、もうそれがケストナーの文体であるかのような気がしてしまい、他の訳では 「これはケストナーじゃない!(T□T)」 などと我侭を言ってしまいたくなりますが、最近新しい訳も出ていますね。

少年たちそれぞれの個性がしっかりと、魅力的に描きわけられています。彼らはそれぞれに悩みを抱え、己と戦いながら懸命に、しかし実に生き生きと生きています。子どもの気持ちをまじめに思いやり見守る、先生たちも素敵です。

名誉と友情を重んじ、まっすぐに生きていこうとするこの本のメッセージは、今の時代の中で、人によっては古臭く、あるいは眩しいものに見えるかもしれません。けれど不易と流行という言葉の指す不易、「いつまでも変わらないもの」 「真実」 がここにはあると思います。
読むたびに笑い、涙し、勇気づけられる、最高の一冊のひとつです。

参考リンク
こどもの本棚 - ケストナー作品の紹介

この記事へのコメント

ラッコ庵
2005年12月22日 17:19
「飛ぶ教室」で検索して来ました。
高橋健二訳でないと・・・という所にハゲシク共感いたしました。よろしければ私のブログもごらんください。
http://blog.goo.ne.jp/rakkoan2005/

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  • ケストナーの「飛ぶ教室」

    Excerpt: 思いでの一冊を上げろと問われたら、ケストナーの「飛ぶ教室」を 選ぶ。中学生の時、夏休みの宿題で読書感想文を書くこととなり選ん だのがこの本 内容はクリスマスマス前のドイツの学校の寄宿生活を描いた児.. Weblog: korikori 徒然 racked: 2006-10-28 21:57